Alibaba.comと1688.comの違い ― 中国仕入れ初心者が知っておくべき基本
中国輸入と聞くと、まず「Alibaba(アリババ)」という名前を思い浮かべる方も多いでしょう。
実は、アリババグループが運営するB2B(企業間取引)プラットフォームには、
「Alibaba.com」と「1688.com」という2つのサイトがあり、それぞれ目的や利用者層が大きく異なります。
本記事では、この2つのサイトの違いと、それぞれをどのように使い分ければよいかを、初心者の方にもわかりやすく解説します。
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Alibaba.com は、世界中のバイヤー向けに作られた「国際版アリババ」です。
サイトの言語は英語(多言語表示対応)で、取引相手は主に中国以外の海外事業者。
中国メーカーが自社製品を海外に輸出するためのB2Bプラットフォームとして、世界190か国以上で利用されています。
主な特徴:
- 対象ユーザー:世界各国の輸入業者・小売業者
- 取引言語:英語(多言語表示対応)
- 特徴:輸出書類・国際配送対応が整っている
- 価格帯:やや高め(輸出コスト込み)
つまり、「英語で取引したい」「海外輸出対応のメーカーを探したい」という方に最適なサイトです。
商品のカタログは世界中に公開されており、MOQ(最小注文数量)やサンプル注文にも対応している企業が多いのも特徴です。
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1688.com は、中国国内向けの卸売・仕入れ専用サイトです。
主に中国の小売店や事業者が利用しており、取引言語は中国語。
いわば「中国の業者が使う国内版アリババ」であり、商品の数・価格ともに圧倒的なスケールを誇ります。
主な特徴:
- 対象ユーザー:中国国内の事業者(B2B・B2C両方)
- 取引言語:中国語
- 特徴:圧倒的な商品数と低価格
- 価格帯:最安クラス(中国国内価格)
「日本向け輸入」「小ロット仕入れ」「低価格重視」であれば、1688.comの方が圧倒的に有利です。
同じ商品でも、Alibaba.comより3割以上安く仕入れられるケースも珍しくありません。
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項目 |
Alibaba.com |
1688.com |
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主な対象 |
世界中の輸入業者 |
中国国内の小売・卸業者 |
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言語 |
英語(多言語表示対応) |
中国語 |
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価格帯 |
やや高い(輸出仕様) |
非常に安い(国内価格) |
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支払い方法 |
国際決済(カード・PayPal等) |
中国国内決済のみ |
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配送 |
国際発送対応 |
中国国内発送のみ |
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最適な用途 |
海外メーカーとの取引・OEM輸出 |
日本向け輸入・小ロット仕入れ |
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1688.comは、もともと「中国語でのやりとり」と「中国国内配送」を前提としたサイトです。
そのため、日本から直接注文しようとすると、次のような壁にぶつかることがあります。
- 工場や販売者と連絡が取れない
- 国際発送に対応していない
- 支払いができない(中国国内決済のみ)
つまり、日本から個人で1688.comを利用するのはほぼ不可能に近いのが現状です。
● 解決策:信頼できる中国輸入代行サービスを使う
こうした問題を解決してくれるのが、中国輸入代行サービスです。
中でもさくら代行 は、13年以上の実績を持ち、以下のような工程をワンストップで代行できます。
- 中国工場とのやりとり・交渉代行
- 商品の検品・梱包・国際発送
- OEM生産・FBA納品対応
このように、中国語ができなくても日本語だけでスムーズに仕入れが完結します。
さらに、輸送手段(航空便・船便・混載便など)の最適化やコスト比較も可能なため、
初心者から上級者まで安心して1688.comを活用できます。
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- Alibaba.com:海外輸出に強く、英語でやりとりができる国際取引サイト。
- 1688.com:中国国内向けで、低価格・小ロット対応の仕入れサイト。
日本の輸入業者が実際に仕入れを行う際は、1688.comを「さくら代行」などの代行会社経由で利用するのが最も安心で効率的です。
代行業者を通すことで、言語の壁・決済・配送といった問題をすべて解消し、スムーズに商品を日本へ届けることができます。

